こんにちは！
以前産業カウンセラーの方に事業所にお越しいただいた際に、
質疑応答という形でたくさんの疑問、質問に答えていただきました。

何名かの訓練生の方が職業訓練「文字起こし」で
記録した映像をもとにその内容を文章に起こしてくれたので、
ホームページ上にその成果を掲載しよう！ということで、本日から何回かに分けてあげていこうと思います。

初回はいきなりFAQに入らず、導入でお話いただいた言葉を共有したいと思います。

はじめに　言葉を使うことから始まる

「一つ最初にお話をします。
私達は人間です。
人間が他の動物よりも進化した理由は何でしょう。

例えば私たちは、数千年前、いろんな形で事実を発展させて、その都度成長してきました。

自分が苦手なところをイメージしてください。
では、その苦手を直すために何をしたらいいか、言葉を使わずに考えてみてください。
難しくて、言葉を使わないと何だか訳わからないですよね。

人間が発達したのは、言葉なんです。

羊が私たちと同じように言葉が分かって、頭を使えたとしたらどんなことを考えるでしょう。
例えば、草を食べる、草は美味しい、また食べたいから、今全部食べてはダメだろう、とっておいてもっと増やそうと考えます。
でも実際には、羊はそうは考えずにどんどん食べちゃう。だから終わってしまう。それで、次の場所を探して移動する。

私達は、いろいろ言葉を使って発展してきました。
だから、言葉を出すと事は、私達は優位に使えるし、成長する事に使えます。
ちなみに、脳は使わないと退化します。
話さないともったいないです。言葉を使ってください。
それが、ゆくゆくはコミュニケーションという形に発展していきます。
自分の意志とか自分の思いを相手に伝えるという事ができるんです。

たくさんの質問に今日お答えします。できれば、会話でやります。

会話をすると、脳の大脳新皮質という言葉を操るところが鍛えられます。
鍛えられると、コミュニケーションが取れるようになるんですね。難しさがなくなるんです。
そういう回路が働き始めます。使わないと退化してしまいます。
なので、こういうところで積極的にお話をすると、コミュニケーションの向上に繋がっていくんです。
特に、質問するという事は、正解が分からないので間違えはないんです。
質問に間違えはない、だからどんどん積極的にやるとプラスになります。

皆さんは将来、就職を目指すのですが、皆さんを受け入れてくれる職場で質問ありますかと言われて、こんな事を聴いたら恥ずかしいかなとか、こんなこと聴いたらいけないかなとか思っていたら、分からない事が分からないまま時が過ぎていってしまいます。

質問が出てこないということになると、この人は分かったんだなというシグナルを相手に送っていると同じ事になります。
「恥ずかしいな」ではないんです。真剣勝負です。
なので、分からない事は分からない、質問事項については、しっかり答える、そこが終着点です。
だから、このようなところでは、どんどん積極的に話をする。

そうしてみると、自分の脳が鍛えられます。筋肉がついてきます。
話すという事に今度は抵抗がなくなってくるんです。

脳は同じことを繰り返しやっていく事で、当たり前の世界に入ってきます。
そんな機能を持っていますので、ぜひ、自分の脳をしっかりと活動させて、コミュニケーションを当たり前の世界にいれてください。
言葉を使うという事をお願いしたいなと思います。」

今回はここまで。
尚、事業所にお越しいただければ、全文をご覧いただけます。
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